私も廃墟って好きだけど、日本のはやっぱり怖い…。
かつて19世紀後半、イギリスやドイツのロマン主義でも、こうした廃墟、特に古代ギリシア、ローマのそれに関心が集まり、競ってその方面に出かける文人やそうした古代遺跡を版画や絵画に描いたり、あるいは君主の中には領地の中に故意に人工の古代の廃墟を配した庭園を作らせたものもいた(特に古代ローマ時代の様式が好まれた)。
こうした廃墟を好んで作品のモチーフとした画家に、ドイツのカスパー・ダーヴィド・フリードリヒらがいる。また、アドルフ・ヒトラーも廃墟絵画を好み、自ら計画した建築物や都市も前提として古代ギリシアや古代ローマのように偉大で立派な廃墟となることが条件であったという(「廃墟価値の理論」)。彼の計画した都市は皮肉にも敗戦とともに廃墟になったことになる。
廃墟ブームの問題点
ロマン主義におけるように創造の契機となる高尚な廃墟趣味も存在しうるし、敷地外の一般公道などから廃墟の外観を眺めるだけであれば違法行為に当たらないが、近年の興味本位な廃墟マニアの中には、単なる好奇心から法を犯したり、危険な行為、迷惑行為をして世の顰蹙(ひんしゅく)を買い、問題となることもしばしばある。
通常、廃墟とはいえ土地・建物には所有者が存在するため、無断で廃墟の敷地内に立ち入った場合、不法侵入であり、刑事罰の対象にもなる(休業中のホテルや施設の場合、休業中であってもセキュリティが掛かっている場合がある)。
廃墟の内部に残っている備品を無断で持ち去った場合は、窃盗罪または遺失物横領罪となる。(差し押さえられている物件の場合、パンフレットなど通常は自由に持ち帰ることができる物を持ち出した場合も窃盗にあたることに留意する必要がある。)
廃墟では地盤や建物が、一見そうは見えなくても崩壊するおそれがあって危険な状態の場所もある(特に鉄骨の構造物は注意が必要)。
不潔な状態になっている場合もあり、古釘を踏み抜いたり、転倒などでケガを負った場合、破傷風などの病気にかかるおそれもある。
某ボウリング場廃墟のように石綿被害の危険性がある。
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